こどもの期待に奮闘する親の様子が微笑ましい「だるまちゃんとてんぐちゃん」を読み聞かせる
親は、こどもが望むことをできる限り叶えてあげたいと思うものかもしれません。
こどもが思いつきで言ったことを聞いて、旅行先をいろいろ調べたり、仕事帰りに、おもちゃ屋さんや総合スーパーをはしごしたり。
主人公はあくまでだるまちゃんですが、親はついついお父さんのだるまどんに感情移入してしまう絵本です。
内容
なんでも欲しがるマミちゃんは、マツモトキヨシに行きますが、てんぐちゃんが持っている少し変わった持ち物を欲しがるだるまちゃんは、お父さんのだるまどんに頼ります。
それを聞いただるまどん、家中からものをかき集めてきて、『これは、誰が使っていたんだろう?』というような靴や帽子をたくさん並べます。
勘違いをして、ほしいものと違うものを集めてしまっただるまどんは、だるまちゃんに泣かれてしまったり。なんだか身に覚えがあります。
おすすめする理由
目新しいものをなんでも欲しがるこどもと、それに振り回される親の様子が「だるま」や「てんぐ」といった渋い題材を使って、ほのぼのとしたタッチで描かれていますが、注目するポイントは、だるまどんが持ってくる靴や帽子のレパートリーの広さ。
一口に靴といっても、いろんな靴があり、帽子といってもいろんな帽子があります。この靴や、帽子の一つ一つを指さしながら話を膨らませると、何回読んでも楽しんでもらえる絵本です。
最初の冒険絵本の読み聞かせ「11ぴきのねこ」
こどもは、大人になるまでに何度も冒険をして、転んだり、失敗しながら大きくなっていきます。
「11ぴきのねこ」では、ねこたちが困難に立ち向かって、一度失敗しても、また立ち上がり、最後には成功をおさめます。
そんなハッピーエンドを迎える冒険の「型」に馴染めば、失敗から立ち上がって、また挑戦する気持ちを強く持てます。
内容
お腹をすかせたねこたちが、幾多の困難を乗り越えて大きな魚を食べるお話。
ねこたちは、お腹がペコペコな状態で登場しますが、、おじいさんねこから大きな魚の居場所を聞きつけ旅に出ます。一度は魚に負けてしまいますが、作戦を立てて再挑戦。
おおきな魚をやっつけます。
愛嬌のある顔をしたねこたちの冒険譚です。
おすすめする理由
「11ぴきのねこ」は、ちゃんと物語になっているので、幼稚園に入る頃位から読み聞かせできる本です。
ちゃんと筋書きがあって、場面が移り変わっていくので、次はどうなるのか、どうなってしまうのか、ひやひやします。
ねこたちが大きな魚に負けたシーンでは、本気で心配している様子でしたが、最後の大きな魚を食べちゃうシーンではびっくりと楽しさが一緒にきます。
2回目以降は、安心しながらねこたちと冒険に出てくれます。
赤ちゃんに最初の読み聞かせをした絵本は「もこもこもこ」
赤ちゃんは、目も脳も発達途上。
込み入った絵や、複雑なお話を理解するのは難しいです。
そんな赤ちゃんでも思わず笑ってしまう絵本が「もこもこもこ」です。
内容
地面から、大きなでっぱりと小さなでっぱりが出てきて、大きなでっぱりが小さなでっぱりをパクっと食べます。
そうすると、大きなでっぱりに出来物のような真っ赤なものができて、それがポロリと地面に落ちると、どんどん大きくなって破裂して、クラゲのようなものがふわふわと漂い、最初に戻ります。
おすすめする理由
単純な絵柄が、はっきりした色彩で描かれていて、ページによってものすごく質感のある絵だったり、落書きみたいな絵のときもあったりします。
この絵本はズバリ赤ちゃん向けです。
赤ちゃんの視覚野はあまり発達していないので、複雑な絵柄や入り組んだ物語よりも「もこもこもこ」みたいなシンプルな絵本の方が向いているように思います。
そしてなにより、読み聞かせするフレーズが、短い擬音語や効果音ばかりなので、赤ちゃんの表情を見ながら読み聞かせができます。
読み方によるかもしれませんが、「もこもこもこ」では、赤ちゃんが大笑いするポイントがあります。
息子の場合は「ぷう」という擬音語がツボにはまったらしく、何度読んでもそのページで大笑いでした。
赤ちゃんがきゃっきゃと笑うのってめちゃくちゃ可愛いですよね。
読み聞かせをしている親の方までニッコリです。
こどもに絵本を読み聞かせることについて
このブログのメインテーマは、「読み聞かせ」です。
これまでたくさんの絵本を息子に読み聞かせてきました。
読み聞かせには、いろんなメリットがあるそうですが、
本当は、そんなメリットなんてどうでもいいんです。
ようこそ、読み聞かせの世界へ。
かけがえのない貴重な時間をお過ごしください。
いわゆる読み聞かせのメリット
読み聞かせにはいろんなメリットがあると言われています。
例えば、
- 語彙力がつく
- 想像力がつく
- 集中力がつく
など。
本当にこれらのメリットがあるのか正直なところわかりませんし、
他の方法で十分代えられるかもしれません。
それでも読み聞かせに力を入れたのには理由があります。
もっと大事なこと
赤ちゃんにはじめておかゆを食べさせた日のことを覚えていますか?
はじめて靴を履かせてたっちさせた日のこと。
はじめてアイスクリームを食べさせた日のこと。
はじめてラムネを飲ませた日のこと。
こどもの「はじめて」のリアクションには、
ハラハラ、ドキドキ、うれしいような、心配のような
なんとも言えない感情が芽生えます。
親は、こども可愛さに、「この子の将来を!」と意気込んでしまいがちですが、
目標達成のためのノルマのように読み聞かせをしてしまってはもったいないです。
こなさなければならないルーチンワークや職場での昼食とは違うんです。
新しい絵本を読み聞かせているときのこどもの反応や表情、
読み聞かせた後のおはなしの時間。
この貴重な時間を高級フレンチでも味わうように楽しんでください。
至福の時間と最高の思い出が一緒に訪れます。